お金持ちになる人って、教科書通りでは、
◎2室(ハウス)や8室に木星や金星が入室していて、なおかつ土星からのハードがない。 2室は自分で稼ぐお金、8室は他人からもらうお金(遺産相続など)。
◎2室に太陽が入室している人も、人生のテーマがお金になるので、努力次第ではお金持ちになる
◎10室の職業の部屋に太陽や金星や木星が入っている人も職業に恵まれるので、社会的な成功から経済的にも恵まれやすい etc.
とかいわれていますよね。
ほんとなのか出生時間がわかる人で検証したいと思います。極端ですが世界の大富豪三名様で。結果から先にお伝えすると・・・
大富豪のホロスコープ上で共通している点は、
●三名とも太陽と海王星にアスペクト(合かトライン)があり、理想主義者で壮大な夢を持つ人であり、太陽と月のアスペクトがハードであることも共通している。自分を取り巻く社会・世間との折り合いの悪さを感じることが、理想の社会を創りたいとの思いに拍車をかけるのかな、と思います。
●木星と冥王星の絡みはやはり、社会的な地位や権力や絶対的な自信を現わす。(ビルとバフェットに共通のアス、ジョブスはどちらかというと絶対的権威というより開発者というイメージ)
●圧倒的にハードアスペクトが多いこと。Tスクエアやグランドクロスがある。
こんな感じです。
それそれのホロスコープってどんな感じなのかな...
①ビルゲイツ・・・マイクロソフトの共同創業者兼元会長兼顧問、ビル&メリンダ・ゲイツ財団共同創業者兼共同会長
●太陽は海王星と合で天王星・キロンとTスクエアを形成。月とクインカンクス(150度)大きな夢や理想を持って生きていく人、世の中に反発する精神。IT関係やハイテク分野に強い。
●月は火星とオポジション、天王星とトライン 怒りやすいが何かに情熱的に取り組んでいける性質、自由を望み人間関係に縛られることを好まない。
●2室の木星と冥王星の合に金星・土星の合がスクエア、海王星がセクタイル 世に出る、組織のトップに立つ、自分にも絶対的な自信があるが人の愛情に疑念を抱いたり、打算的なところもある。基本的に贅沢が好き、浪費家の傾向、見栄っ張り。世の中を良くしたい気持ち。
2室にある木星と冥王星の合については、大富豪の象徴であるとは思う。しかし2室に木星と冥王星がある人は同じ世代であれば、たくさんいそうな気がするので、なんとも。この2天体に関してはハードアスペクトの方が多い。
●小惑星がらみのアスペクトが非常に多い。特にキロン。キロンと太陽・天王星・海王星が二重のTスクエアを形成。金星とクインタイル(72度)。木星・冥王星の合とクインカンクス(150度)。ベスタとトライン。ジュノーとセクスタイル。
↑小惑星を省くとこんな感じのホロスコープです、小惑星のアスペクトって相性ではよく考慮してみるのですが、個人のホロスコープでも侮れないのでしょうか。
②スティーブジョブス・・・アップル社の共同設立者の一人。アメリカ国家技術賞を受賞している、2011年に亡くなっています。
↓小惑星を除いたものです
●太陽と海王星がトライン。直観力に優れている。夢を追う人。理想主義者。
●月がシングルトン(ヘッドとはスクエアですが他の天体との絡みがありません)人との距離感がわかりにくい、感情に共感しにくい、情緒面で不安定になりやすい。
●2室に海王星がある。2室にある海王星は夢や理想を広げていくためにこの2室を使うということです。経済的には不安定(現実味がない、お金に無頓着)という意味もありますが、ジョブスは理想を現実化して新しいものを世に生みだすことに全精力を傾けた人生だったと思うので、そのことでどれだけお金を稼いだかなんて、実際興味はなかったと思います。
●その2室の海王星は、火星・木星・天王星・金星とともにグランドクロスを形成。ここにジョブスの社会的活動の原動力が集約されていると思います。ハードアスペクトは目的達成への大きな力になります。それはソフトアスペクトよりもずっと大きなエネルギーです。グランドクロスなのでなおさらでしょう。
逆境を越えながらの道のりは、確実に本人を成長させ、バージョンアップさせ、大きな力を身につけさせます。
●水星と土星がスクエアなので、事務的なコツコツやっていく作業は苦手だったかもしれない。
③ウォーレン・バフェット・・・アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家。
↑小惑星を除いたホロスコープ
●太陽と海王星が合 その合に月がスクエア、火星がセクスタイル、土星がトライン 大きな夢や理想をもって生きていく人。地道にコツコツ積み上げて成功していくタイプ。綿密で堅実。忍耐力もある。信用を重んじる。体力もあり働き者。意思が強く大胆で勇気もある。
●7室(ハウス)に木星と冥王星の合があり、天王星・ヘッドの合と金星でTスクエアを形成 7ハウスの木星・冥王星はパートナーや人間関係から恩恵を得る。おかげで社会的ステータスを得たり、財を成す。悪く言えば、贅沢が好き、派手好き、わがまま、見栄っ張り。でも金星と木星のスクエアは経済的には悪くない。
●水星と火星と土星でTスクエアを形成 辛辣な言葉を使いがち、悲観的な面があり猜疑心にとらわれることもある。ずる賢さもある。仕事人間で非常にまじめに取り組む。
●小惑星のジュノーが絡むと、木星・冥王星の合は金星と天王星とヘッドとともにグランドクロスを形成。 1室にある権利と主張の星ジュノーは7ハウスの木星と冥王星を刺激して大きな力を生み出します。
考察まとめ
困難や逆境に鍛えられていくうちに、成功するための力を手に入れるのでしょうか。
Tスクエアも鍛錬すれば本人に有益な武器になる資質・特質が身に付きます。
桁外れな成功や富をゲットする人、目に見える成功だけではなく精神的にある境地に至る人、とにかく有形無形にかかわらず何かをしっかりと自分のものにする人は、このようにハードアスペクトが多い。
やはり人として成長・向上し、自分なりの成功を掴むには、一見困難に見えるこのハードアスペクトが絶対に必要不可欠です。それは目的達成の強力な原動力であり、人に前へ進むことを促すアスペクトだから。
ソフトアスペクトは、順調であるからこそ現状維持に甘んじがちです。
でも普通の人は、ここまでお金を稼いだり有名になりたいなんて思いませんよね。日常にちゃんと幸せを感じられる、ゆったりした生き方も恵まれているなぁと思います。