白血病になり約一年の闘病生活後の見事な復活に、世の中は驚きとともに感動しています。
アスリートにとって一年というブランクは非常に大きなダメージであるにも関わらず、復帰してから勝ち続けている彼女は本当に凄いトップアスリートです。
池江璃花子さんのホロスコープ
※あくまでもホロスコープをよむので、実際の人物像については推測の域をでません。
蟹座のオーバーロードがあらわす人物像
太陽・火星・水星・金星・ドラゴンヘッドが蟹座に集中しています。
そしてカーディナルサイン(活動宮)に個人天体のほとんどがひしめいていますから、行動力があり思いきりがいい人ですね。
オーバーロードとは1つのサインに3つ以上の天体が集まっている状態を言います。
池江さんは個人天体のほとんどが蟹座に集まっています。
かたやステリウムは5度以内の狭い範囲に3つ以上の天体が集まっている場合です(サインは違っていてもかまいません)。
正確に言えば池江さんの場合は、蟹座のほとんどの天体がオーバーロードでもありステリウムでもある、ということになります。
太陽と火星はタイトなコンジャンクション→アスリートらしいアスペクト。
負けず嫌いで勝気な性格、体力にも恵まれます。いつも元気です。
太陽と水星のコンジャンクション→頭の回転が速くおしゃべりで、人間関係をつくるのが上手。
太陽と金星のコンジャンクション→人懐っこく愛情深い。優美。人気者。
水星と火星のコンジャンクション→技能の習得が速く、処理能力が高い。
はっきりした物言いをするため敵をつくりやすい。攻撃的な知性。
水星と金星がコンジャンクション→洗練された文才の持ち主。年齢が高くなっても若々しくみえる人が多い。話し上手で、社交的。
池江さんの水星と金星はドラゴンヘッドにもコンジャンクションです。知的能力が必要な職業(ジャーナリスト・作家・弁護士など)に活躍・成功の可能性があります。
また金星とヘッドのコンジャンクションは恩恵を受ける組み合わせで、世の中の美しいもの、洗練されたもの、豊かさなどを引き付けやすい人です。
女性からの支持を受けやすく、女性を対象とした職業でも成功しやすい人です。
アスペクトだけを見ると、行動力があって、負けず嫌いですが人懐っこくて明るい。
まわりから愛されるキャラクターが浮かんできます。
しかし蟹座がとても強い人ですから、基本は女性的で優しく繊細で思いやりのある性格、ともすれば人見知り。
そして身内や仲間をとても大切にする人です。
勝負の世界でガツガツいけるような勝気な性質が目立つことは、ほとんどないように思います。
太陽と火星に影響する冥王星とキロン
アスリートとしての池江さんを象徴しているのは蟹座の太陽・火星のコンジャンクションと射手座の冥王星・キロンの絡みです。
アスリートとして素晴らしい資質の持ち主あることがわかります。
そして、これらがクインカンクス(150度)で絡んでいるということは、なかなか統合してスムーズにつかうことが難しいということ。
上手くつかっていくためには訓練して身につけるための大きな努力が必要である、ということです。
しかしクインカンクスというアスペクトは、訓練、努力がさらに自分の才能や能力に磨きをかけてくれる、自分を大きく成長させてくれるという恩恵のあるアスペクトでもあります。
また異質と異質の融和により全く新しい自分の側面を創り出すこともあります。
まっすぐ立ち向かうことで、乗り越えた後に得るものはとても大きい、そういうアスペクトです。
またキロンが関わることは象徴的はですね。
キロンは関わる天体の象徴に傷があること、そしてその傷を癒す意味のある小惑星です。
火星と冥王星がつくりだす非常なパワーとスタミナが暴走しないように、アスリートとして身体の酷使に注意してエネルギーの調整をする必要性を感じます。
クインカンクスと向き合った恩恵
蟹座の資質と射手座の資質、これらの異なった性質を統合してうまくつかえるようにずっと訓練を続けてきたことで、今後前人未到の記録をたたきだす可能性があるような素晴らしいアスリートにまで成られたのでしょう。
池江さんがトップアスリ―トになるために、このクインカンクスは非常に大きな課題であったはずです。
もともと体力やスタミナに溢れる身体のポテンシャルをもっていることも、大病から復活できた要因の一つであろうと思われますが、今回のある意味の逆境も、さらなる高みへ昇るために人生の中でも突出して重要な出来事であったでしょう。
大病を乗り越え、人としてより強く、そして大きくなった池江さんの活躍が本当に楽しみです。
池江さんのホロスコープをみさせていただいて、人生におけるクインカンクスの意味と重要性をあらためて痛感します。
クインカンクスは、訓練は必要だけど、新しい自分を創っていける、とても可能性のある重要なアスペクトとして、もっとポジティブな認識をもつべきではないでしょうか。