可愛がって目をかけていた後輩芸人が、新たな分野で大成功した。それ自体は喜ばしいことだが、「先輩への恩義も忘れずに義理を通すべきだ」との言い分も、まぁ、わかる気はします。
‘’コロナ自粛期間中に、何の連絡もなかった‘’とか、‘’周りの人に対しての感謝が感じられない‘’との上沼さんの指摘です。でも自分の冠番組を地方局でもっていたり、youtuberとして自分のチャンネルをもって大成功しているのだから、誰かの番組のレギュラーよりは、そっちをメインに力を注ぎ込みたいという梶原さんの気持ちも十分にわかります。そっちに夢中になりすぎて、周りの人達への配慮が欠けてしまったのかもしれません。
複雑な人間関係のしがらみの中で何かを成し遂げようとする人が、一心に目標に取り組んでいきつつ、そつなく上手く自分の周りの誰の気分も害さずにやっていくのは至難の業でしょう。
今回の降板劇が後々の梶原さんの芸能活動に影響してくるのかは神のみぞ知るです。しかし、ある意味で芸能界の恩人である人に恩を仇で返す形になってしまったことは、あまり良いとは思えません。
今回の件は、ある意味で親離れ・子離れなんじゃないかなと思います。
これまではなんとか続けられた関係も、大きな時代の変化の中にどんどん巻き込まれていきます。時代が求める価値観も流行も、何もかもが塗り替えられようとしています。世の中で社会的に成功するためには、どうしても時代が求めるニーズにこたえないといけない。古い価値観と新しい価値観はともにいることはできません。
昔はテレビだけが唯一の娯楽だったのに、今ではテレビ以外のメディアのほうが世の中を牽引しています。
ここまでの芸能界を背負ってきた世代の価値観と、これからのメディアを創っていく世代の価値観は共存はできません。
二人のシナストリー(相性)
ホロスコープ上ではどうでしょうか。あくまでもホロスコープ上の考察です。
内側が上沼さん、外側が梶原さんです
梶原さんの太陽とドラゴンヘッドの合に上沼さんの冥王星がのっています。梶原さんにとって上沼さんはやはり影響力の大きい人であり、いい意味で受けるプレッシャーも相当あったのではないでしょうか。梶原さんのヘッドは上沼さんの冥王星をパワーアップしてくれます。相互作用で、お互いに恩恵を受けられる。御縁の強い関係です。
逆に上沼さんの太陽には梶原さんの冥王星と火星の合がオポジションになっています。とても興味深いです。上沼さんも梶原さんから影響やプレッシャーを大きく受けるアスペクトです。年齢はずっと若いけれど自分に果敢に挑んでくる骨のある奴だといった印象でしょうか。梶原さんは時に上沼さんに挑発的であったかもしれません。刺激し合って、高め合う。まるで戦友のような相互関係です。
月同士がオポジションであり、感性はちがってもお互いの人間性に惹かれあう間柄。このあたりで親密さがわかります。しかし上沼さんは月とドラゴンヘッドが合のため、梶原さんの月に上沼さんのドラゴンテイルが合になります。このへんが、後々には袂を分かつことになる要素をはらんでいます。
上沼さんの月に梶原さんの金星がオポジション、そして上沼さんの金星に梶原さんの木星がオポジション。あくまでもホロスコープ上の話で実際どうなのかとは別の話ですが、このような場合は、どちらも上沼さん側の天体が甘えてしまい、梶原さんが良くしてくれることに対して胡坐をかきやすくなります。また木星にオポジションをとる金星は木星を上からみてしまいます。ですから、上沼さんは梶原さんと一緒にいれば心地良かったはずですが、時間が経つにつれて、梶原さんは重く感じてしまい、関係を続けにくくなる、というふうに読みます。
そして印象的なのは、上沼さんが月とドラゴンヘッドの合(大衆からの人気)をもち、梶原さんが太陽とドラゴンヘッドの合(時代のインフルエンサー)をもつということ。
これからも、共演はなくても、活躍し続けるお二人でしょう。
追記
ちなみに上沼さんのホロスコープには、グランドトラインが二つあります。もっているだけで人生順風満帆とはいきませんが、才能に溢れた強運の持ち主です。上沼さんの人柄や才能を見ることができます。
載せておきます。
今の時期、上沼さんの太陽はトランジットの冥王星(山羊座の23度、2020年7月現在)からタイトにスクエアの影響を受けています。この場合は、やはり自分の価値観を変えざるを負えない、変えることが出来なければ関係を断つ以外に方法がないのかもしれませんね。まさに今、非常にタイトに冥王星は絡んでいます。