日本時間4月12日、アメリカのジョージア州で開かれた世界四大ゴルフトーナメントの一つであるマスターズにおいて、プロゴルファーの松山秀樹さんが優勝されました。日本男子初の快挙ということです。賞金は2億2697万円で、今後は毎年永続的にマスターズに出場できる権利も獲得されました。
松山英樹さんのホロスコープ
メジャーなアスペクトとしては、①太陽と木星のオポジション ②金星火星のコンジャンクション ③金星と土星のコンジャンクション ④水星と海王星のセクスタイル ⑤水星と天王星のセクスタイル ⑥水星と冥王星がトライン
そして出生時間にもよりますが、⑦月と太陽がスクエア ⑧月と火星がセクスタイル となる可能性が高いです。
メジャーアスペクトについて
1つ1つ、見ていきましょう。
①太陽と木星のオポジション…木星の影響で楽観主義で少し傲慢かもしれません。自信過剰気味です。野心があり富や豊かさへの願望が強い人です。しかし、いろいろな場面で経験を積むごとに性格的なマイナス面は落ち着いてきます。
②金星と火星のコンジャンクション…自分の中の男性性と女性性のバランスが良い人です。男女とも華やかで魅力的で色気のある人が多いアスペクトです。
③金星と土星のコンジャンクション…恋愛においては真面目で、どちらかといえばオクテな人が多いです。初恋も遅めな人が多いですね。愛情表現も得意ではなく、パートナーとは落ち着いた関係を求めます。
④水星と海王星がセクスタイル…直観力やイマジネーション力により、物事を予測する脳力に長けている。そのイメージを言葉に変換する能力も高い人です。
⑤水星と天王星がセクスタイル…専門性が高く、知識や技術の習得が容易。勘が良く、自由な発想や方法がひらめくアイデアマン。
⑥水星と冥王星がトライン…とことん本質を追求する分析力があり、研究熱心な人。専門性が高い分野でエキスパートとなる可能性が高い。
⑦太陽と月がスクエア…公私で見せる顔が違う人です。両親の不和や、周りとの折り合いが悪いなどといわれますが、自分の中に常にある矛盾や葛藤と対峙しなければならないことが、持続的な向上心を起こし続ける、といったプラスの面もあります。
⑧月と火星がセクスタイル…物事に熱中することの楽しさを知っている人です。エネルギーの回復も早く、いつも元気な印象です。勇気や度胸もある人です。
と、細かく分けて読んでいくとこんな感じです。
圧倒的なゴルフの技術力とセンス
松山さんの才能とセンスは、本来の座である蠍座に鎮座している冥王星が要となっているのでしょう。とても強い冥王星です。冥王星はゼロか100。中途半端を嫌う天体です。そして松山さんはこのたび、プロゴルファーとしての最高峰である大会でトップを勝ち取りました。まさにトップの中のトップです。
この冥王星♇は火星♂、木星♃とクインタイル(72度)で結ばれ、火星と木星はバイクインタイル(144度)で結ばれていて、綺麗な三角形を形成しています。クインタイルとバイクインタイルのオーブ(許容度数)は±1度前後で、非常にタイトです。マイナーアスペクトといえど、このように形成されている場合は特別な意味をもたらすはずです。
さらにこの三角形が示していることは、恵まれた資質に胡坐をかくことなく、ご本人はずっとずっと凄まじい努力を積んでこられたのであろうということです。
努力してこそ花開く才能であるので、継続した努力が出来る人間の上でこそ、それは開花する。しかしながら、この三角形をもつ人には、才能とともに、努力を継続していけるだけの素養の両方がもともと備わっているので、その才能はいつか必ず世界に注目される、そんな特別なアスペクトなのでしょうか。私はホロスコープの検証例が少ないせいか、このような三角形は初めて見ました。もっともっと数をこなさないといけませんね。
そして、
水星と木星のオポジションを底辺に、海王星・天王星・冥王星を含んだ調停の形(180度+120度+60度)が2つ形成されています。これはクレイドルという複合アスペクトです。問題が起きても調整する能力が高く、ピンチになっても不思議と援助に恵まれ乗り越えることができるというアスペクトです。
29歳になって一か月半での快挙(サターンリターン)
惑星サイクルの中でも重要なのは土星(サターン)。土星は“現実”を表す星。
その周期はおよそ29年です。
つまり誰でも29歳の前後には
土星が生まれたところの位置に戻ってくる。これを「サターンリターン」と呼び、
現代の占星術では本当の意味での
成人式のようなものだと考えています。論語でいう「三十にして立つ」ではありませんが、
29歳前後、サターンリターン(土星回帰)の頃には
大なり小なり人はある種、現実の壁に向き合い、
大人の階段を上ることに。焦ったり迷ったりもあるけど、
ここで基盤を作れると、それから大きく
活躍することもできるという…。つまりは、人生の節目。
惑星は一周だけがキーになるのではなく、
半周とか1/4周のときも
ギアチェンジのときになります。土星だと半周は14、5才、あるいは40代前半。
14、5才は思春期真っ只中の嵐の時期。過ぎちゃえばなんでもないのですが、
大変な変容の時期ですよね。42歳は「厄年」、心身変容の時です。
土星は7、8年ごとにもともとの位置に対して90度、
つまり1/4周の位置を刺激していきます。東洋医学では
「女性は7、男性は8の倍数のときに
心身の変化を迎える」といいますが、まさにこれ。西洋占星術では
土星のサイクルに合致するのです。
面白いですよね。土星のサイクルは「サターン」なんて
言葉の響きから怖いイメージを持つ人もいますが、
けして恐るべきだけのものではないと思います。時間の神クロノス(サターン)は
有限な人生という時間と空間の枠組みの中で
「さあ、何をどう選ぶ? どう大きな想いを
カタチに落とし込む?」と聞いてくるのです。だから、土星がめぐってきたときは
運命にカタチを与えるチャンス。型が決まれば、その後は
少しラクになったなと感じられるかもしれません。