与沢 翼さんは、日本の実業家、投資家です。現在はタイやドバイなど世界中にある自宅を転々と移りながら生活されているそうです。「ネオヒルズ族」「秒速で1億円稼ぐ男」と呼ばれていた時期は、高級ブランドで身を固めたファッションや連日の豪遊や高級品の買い物などの派手な暮らしぶりがメディアにもよく取り沙汰されていました。2014年に三億円の法人税滞納で経営破綻、まさに無一文に転落。そこから4年で純資産70億円を築き上げ、地獄の底から復活されています。
与沢さんのホロスコープ
10代のうちから多額の貯金を作ったりと、お金に関してのセンスは早い時期から抜群にあったようです。稼ぐ力や考え方などの要素はホロスコープにあらわれているのでしょうか。
蠍座にある太陽・水星・金星・木星のステリウムが、与沢さんそのものです。
●太陽と金星の合は、人たらしのアスペクトです。人気者で優美で貴族的な雰囲気があり、社会的ステータスのあるような有力者からの引き立ても受けやすいです。
●太陽と水星の合は頭の回転が速く、仕事においての実務能力に優れています。水星はおしゃべり好きで社交性もあり人当たりも良いので、人脈も豊富です。
ちなみに．．．
コンバスト現象といって、惑星（水星・金星・火星）は太陽に近すぎると太陽に焦がされてしまい、惑星の持つ意味が弱まってしまうという解釈がありますが、私は単純に弱まるというのではなく融合していると解釈しています。
本人自身を表す太陽に水星・金星・火星が融合するので、本人の性格・個性に惑星の持つ意味がより強くプラスされます。
太陽に水星・金星・火星が合している人は、社会的な顔である太陽自体に惑星のもつ意味が一体化しているので、あらゆる場面で、より強くよりスムーズに水星や金星や火星のもつ意味を活かせるポテンシャルの持ち主であると考えます。
●太陽と木星の合は、富と名声に恵まれる。商売が上手いので成功しやすく裕福になれる。性格的にも楽観的、寛容、おおらかで明るいので社会的信用を得やすく有名になる。社会の日の当たる場所と縁が深い。
●金星と木星の合は、人気運がありセレブ的な雰囲気がある。美的センスも高い。高級品や贅沢品や美術品などハイクラスなものに縁があり、またそれらを楽しむことができる。物質至上主義の社会では、あると非常に望ましいアスペクト。
●水星と金星の合は、おしゃべり好きで、洗練された言葉遣い。会話上手。文才がある。社交性が高い。
このようなステリウムです。
またこれらは蠍座にあります。蠍座は牡牛座とともに、12星座の中で一番お金を引き付けることのできる星座です。蠍座は直観力に優れていて株や投資は得意分野ですし、不動産収入などの不労所得にも恵まれやすい。蠍座にあることによって、このステリウムは非常に強力な経済的発展を本人に約束しています。
またこのステリウムには小惑星を除いた主要惑星からのハードアスペクトが全くありません。何からも影響を受けずに、それ自体でガンガンいくイメージです。ここに富は集中して引き付けられ、またどんどん増えていきます。とても強い、圧巻です。
ただの資産家というにとどまらず、メディアに取り上げられたり注目を集めるのは、人々に興味を抱かせる本人のキャラクターにあるのでしょう。水星・金星・木星のなせるものです。
試練の時期
2014年に決定的な経営破綻を招き、彼の人生自体が大きな清算と方向転換を余儀なくされたのは、トランジットの土星がこのステリウムを直撃したからでしょう。
2013年の12月あたりから土星はじわじわとこのステリウムを刺激しながら運行し、2014年に入るころには、破綻はほぼ避けられない状況に陥っていたのではと思います。
トランジットの土星がネイタルの太陽に重なる時期は誰にでもきます。
トランジットの土星は一見大変な困難をもたらすようにも見えます。順調に進んでいた物事が頓挫することで、すべてを見直す必要を本人に課します。しかしこの時期に自暴自棄にならずに一旦立ち止まって今後の人生を慎重に考えることとちゃんと向き合えば、人生の中で非常に価値のある貴重な時期となり本人を大きく成長させます。そしてより一層の発展を本人にもたらします。
与沢さんは、この時期に生き方や考え方を大きく変えたとおっしゃっています。その後、結婚し子供を授かったことで、よりいっそう地に足の着いた堅実な生き方を貫いておられます。
無一文から不死鳥のように復活し、現在の資産は70億円。見事な返り咲きです。