土星が個人天体に絡むということ
個人天体とは太陽・月・水星・火星・金星をいいます。運行速度の速い天体です。そして月は、本人のメンタルや感情の内面の状態をあらわします。
月にトランスサタニアンがハードなアスペクトをとると、結構な負荷がかかると思います。その中でも土星の圧は月には相当キツイ。重苦しい…..生まれた時から重荷を背負っているような感覚。手放しで楽しんだり喜んだりできない、いつも詰まった感じ….
その他の個人天体に土星が絡んでも、土星は制限、圧力、束縛、秩序、規律など何かしらの縛りを課してきます。ソフトであるか、ハードであるかで随分違ってきますが、何かしらの枷がかけられているような感じです。しかし枠や規律を課せられることで生まれる優れた性質があります。
土星は悪いことばかり課すのではありません。例えば、、、、
太陽に土星が絡む人は、疑い深くて人見知りがちで地味かもしれませんが、とても真面目で実直です。そしてコツコツ努力していくことで地盤を固めて安定していける人柄です。
金星に土星が絡む方は凛とした美しさがあります….金星と土星が絡む人って、とっても綺麗ですよ、外見が。肉体は綺麗な方が多い。きちんとした感じ?すっきりとした感じ?端正な感じ?うまく言えませんが。ある一定の規律にのっとった感じ。灰汁(あく)が一切ない感じ。それは持って生まれた美徳なのでしょう。
金星と土星がハードアスペクトだと乗り越えないといけない内面の苦労があるかもしれません。‘’欲望に我慢できない‘’いう解釈もあるようですが、実感としては、自己肯定感の欠如とか、自尊心の低さとか、そんな風にあらわれやすいと思います。もしそこにハンデがあると自覚するならば、特に女性は誰かから、もし誰かがいなければ書籍でも動画からでも幸せな女性像を取り込んで自分に対しての先入観を変えていき、自己愛を強くしてもっと愛される、大事にされる女性としての自分を確立していく努力をしていけばよいと思います。
月に土星がハードに絡むと、疑い深く周りに対して常に疑心暗鬼。心配性でイキイキとした感情に欠ける。そのことで人間関係に恵まず苦労性といったような(笑)そんな印象のアスペクトです。
しかし人を疑う性格は、騙されにくく、うまい話にのせられることはない。また慎重であることや責任感が強いこと、そして持続性があることは仕事をする面で大いに役に立つ性質です。この人に任せたら間違いないとお墨付きをもらえ、職場では信頼を勝ち取ることができます。
臆病で何かと気にしがちな性格は、ミスが許されない場所では特に優れた性質です。良い面を率先して使う。それが一番大事です。
月と土星のハードアスペクトについて
先程も言いましたが、月に何らかのアスペクトがあるとハードでなくても、おとなしく真面目な人、地味な人が多いです。
月に土星からのハードの圧がかかっている方は、人によっては克服しないと日常生活に支障をきたす人もいるくらい深刻だと思います。気苦労が多い。
ない人には、全くわからない。ある人には大きな問題。
これは、母親との問題からきている場合がほとんどです。
その母親自身も同じようなアスペクトを持っている親子が非常に多い。
母親自身も不安で自信がなくて、我が子だけには苦労させたくない!という思いで子供に過干渉や口出しをした結果、子供が‘’ありのままでは自分はダメなんだ‘’、‘’周りの人に常に気を遣わないといけないんだ‘’、と母親の真の思いとは裏腹のメッセージを受け取ってしまう。
母親も同じような葛藤を抱えていることが多いです。自分の心のはけ口の矛先を知らず知らずに一番愛する我が子に向けてしまう不幸。母親自身も追い詰められて誰かにすがりたい気分….悲しいかな、一番弱いところに、愛すべき存在に影響してしまう。
結局は難しく考えるより、口や手を出すより、母親が出来るだけ毎日楽しい気分で過ごすことが子供にとって一番の栄養なのです。
子育てって、成熟して安定した精神の人物が携わることで本当に心を育むことができるのかもしれませんね。精神の成熟度合って難しいですが、心のざわつきの少ない人とでも言いましょうか。親の心の安定が子供の心を育みます。
私もハードアスの持ち主です
月に対してのハードアスペクトというと…
かくいう私も、月と土星のオポジション持ちです。
自分の人生を生きたい、充実感や楽しさを感じたい、たくさんの人の中で人間関係を楽しめる自分になりたい!と模索する日々でした。
はじめは自分の事ばっかりに必死で、母にあたったり反抗的な態度で終始通していました。もがいてあがいて何年もしてから気づいたことは、母を客観視することでした。その頃から指示待ちではなくなっていったように自分を振り返ります。やっぱりまだまだ母に依存していたんですね。偉そうなことを言っても精神的には母から自立出来ていなかったんです。
月に土星のハードは、大人への一歩に何かと支障をきたすかもしれません。私にとって精神的に自立していく事はとても難しかった。
悲観的に傾かないように精神をコントロールするために、良書との出会いや、信頼できる人物との出会いも大切です。
あと、手っ取り早いのは、結婚する人や人生の大半を一緒に過ごすであろう人が自分の弱いところを補完してくれる相手だとびっくりするくらい日々が楽になります。そんな人との御縁も大切にしましょう。
具体的に言うと、自分のオポジションに横からトラインを加えて調停にしてくれる相手とか。Tスクエアの惑星を相手の惑星が挟み込んでグランドトラインに仕上げてくれるとか。相手との関係が近く濃密であるほど二人の相乗効果は大きくなります。
片方に良いだけではなく相互にいい影響を与え合うのが理想ですがなかなか難しいですね。人間はいつも影響しあって生きているので、相手の惑星が自分にもたらす良い影響を使うことができます。逆もまたしかり。感覚的に自分に良い影響を与えてくれる人を見極める目を養いましょう。
調停ではありませんが私の場合、自分の月と土星のオポジションの土星側に主人の太陽が乗っています。本当の自分の内面の転機は主人と生活を始めてからだと自覚しています。太陽月の合やオポジションは夫婦に多いシナストリーです。それだけご縁があったのかもしれませんが、主人と一緒にいることでコンプレックスを感じることなく非常に明るい展望を描ける毎日になった。
きっと私の月を向かい側から照らしてくれて、私はホントの自分がわかりやすくなったのではないかと、分析しています。主人は私に土星を乗せられて責任感と義務と束縛を感じて独身の時よりは随分しんどくなったかもしれません。(ちなみに太陽土星のアスペクトも関係が長続きしやすいです。夫婦に多いシナストリーです。)
なおかつ私の金星に主人の木星がタイトな合。私はもともと金星にアスペクトが多く、また金星にはハードアスペクトが一切ないので、主人と一緒にいることでより充実感を持てるようになったのかな、と思います。
いつも一緒にいる人、人生を共に歩む人は自分に新たなケミストリーを生み出し、違う自分を引き出してくれるかもしれません。
いろんなことで悩んだりつまずいたりしていても、たった一人との出会いで毎日が180度変わってしまうかもしれない。
そんな出会いがもうすぐそこまで来ているかもしれないのだから、あきらめない。
コツコツ試行錯誤しながら自分が精神的に楽になれ充実感や喜びの時間をたくさん持てるように工夫していくことで、時間はかかるかもしれませんが段々と心も変化していく、そう思います。
お薦めの書籍です↓