恋愛においての男女の相性をみる時にメジャーなシナストリーはいろいろありますが、金星と火星の絡みや金星と冥王星の絡みなどは代表的なものですね。
(※今回は結婚相性というよりは恋愛の相性についてです。)
しかし、本当に相手を慕う純粋な気持ち(プラトニックでも満たされるような気持ちとでもいいましょうか)を二人の間に生みだす関係性は金星と月の絡みが最たるものだと常々思っています。
男女問わず、同性でも、どんな関係でも、この絡みはとても美しくあたたかい関係をつくります。
ソフトかハードによって少しはかわってきます。
基本は金星が月を可愛がる、愛するというところから始まります。
二人が関わり始めると、このつながりは双方に愛する気持ちをもたらします。
癒しや心の充足感や幸福感をうみ、お互いにとって非常に心地いい精神状態をもたらします。
特にソフトであればとても良いです。
ハードであっても「好きすぎて束縛したくなる」とか「ずっと独り占めしていたい」というような気持ちにかられたりする程度の可愛いものです。
間違ってもストーカー的に相手を追い回したりするようなことにはなりませんが、やはりソフトアスペクトに越したことはないでしょう。
ここに金星と火星の絡みも伴うと、大恋愛になるかもしれませんね。
しかし、それはライツへの絡みありきであって、いくら金星・火星や金星・冥王星の関りがあろうが、結局のところお互いのライツ(太陽・月)に対して、相手の個人天体(特に金星)が関わっていないと、男女としてはなかなか現実的にまともな関係を築くことが難しいのではないでしょうか。
仮に出来るとしても、金星からのライツへの絡みがあった方が関係の構築は自然でスムーズにできるでしょう。
ですから、同じように太陽と金星の絡みもお互いを慕う気持ちをうみます。
また個人天体の火星でも相手に強い魅力を感じ惹きつけられますが、火星は状況によっては難しくなります。
(火星の場合はコンジャンクションかソフトに限ります。ハードでは張り合うような関係になってしまいます)
そして金星と月の関係は、より精神的に実りのある関係です。
二人が綺麗であたたかい光の中にいるような、そして優しい気持ちで満たされるような、情緒が安定するような、とても豊かで美しい繋がりです。
ですので、「大切な人間関係であればあるほど、金星と月のソフト(コンジャンクション・トライン)な絡みはシナストリーにはあってほしい」と思います。
相性の解釈は難しく、厳密にいえばそれぞれのネイタルチャートにおける太陽や月や金星の状態によってもかわってくるでしょう。
それでも二人のシナストリーチャートに金星と月のアスペクト(特にコンジャンクションとトライン)があれば、積極的に関わることで自分にとって必ず良い影響をもたらす相手です。
二人でとても優しい、豊かな感情の交流が出来る相手だと思って間違いありません。
男女関係に限ったとしても、相性は非常に良い二人です。
特にソフトの関係性(コンジャンクションとトライン)は結婚しても末永く仲良くできる関係であるといってよいでしょう。