占いというのは統計学であり、その人のすべてがわかるという万能のものではありませんが、人間の資質や運命を推測することのできる便利なツールです。
しかし、その的中率の高さには目を見張るものがあり、このツールを編み出したずっと昔の人類の叡智には驚かされます。
インド占星術や西洋占星術をつくった人々の洞察力、観察眼はすごいです。
人間が誕生した瞬間の星々の位置から、その人の性質を読み解く。
一体どれくらいの人間のサンプルを集めたのか…。
一つ一つの惑星にギリシャ神話からとった名前や意味合いをもたせ読み解いていくのですが、まるで夢物語のような神々の物語が、このように星のもつ象意に当てはまるのも不思議です。
ある意味、占星術は一つの学問であると思っています。
悠久の時代の移り変わりの中で星が表す象意も共に少しずつ変化していきますが、人間にとって興味のあること、悩み事などは何百年たとうが何千年たとうが内容にそれほどの大差はないのではないでしょうか。
人間関係、親子関係、夫婦関係や身体の悩み、地位や立場、経済的な事。
今の時代より生きていくこと食べていくこと自体が大変な時代が長く長く続いてきたでしょうが、人間の精神性はそれほど変化しいていないように思います。
嫉妬、ひがみ、嫉み、争い、差別、裏切り…。
本当に長い年月とともに人間の精神が進化するのであれば、こんなものは今頃地上にはないでしょう。
なくなるにはもっともっと悠久の時間の流れが必要なのかもしれない。
したがって昔の先人の知恵は、今でも十分活かしていくことができるはずです。
それでは本題です。
本当に相性が良いとは、どういうことなのか
恋愛相性にとってみるべき大切な要素として、男女関係においては個人天体（太陽・月・水星・金星・火星）特に金星・火星の絡み方を常にチェックしていましたが、最近は金星火星に絡みがあっても、金星がどのように相手の太陽・月（ライツ）に絡んでいるかを特に重点的に見ています。
お互いの金星火星が絡んでいるだけでは、あまり意味がないのではないかと考えます。
そしてこれは男女だけではなく、いろいろな関係性でも（親子・兄弟姉妹・友人・職場など、さまざまな関係）当てはまりますが、特に男女では最重要視しています。
沢山のカップル（同性同士も）のシナストリーを見てきましたが、実感として非常に大切なのはお互いの太陽・月・金星がどう絡んでいるかであり、この一点に絞ってみています。（水星はコミュニケーションをとるうえでは参考になる要素です。火星は刺激にはなりますが心に暖かい影響をもたらすかといえば、少し違う気がします。）
人間関係を結ぶ上でお互いの化学反応がどのように起こり、その反応がその人自身の環境・生活にどんな影響を発揮するのか。
特に月というのはその人にとっての心の核であり最重要に大事にするべき部分です。
この月に相手がどのように絡むのか、その一択で見てもだいたいの相性はわかります。
自分の月に相手の太陽や月や金星がソフトアスペクト（合も含む）で絡んでくる相手はとても相性がいい人です。
縁があるかという問題はまた別の要素になります。
縁があっても必ずしも自分にとって良い影響があるとは限らないのは周知の事実です（ドラゴンヘッド・テイルとの絡みや、アングルへの接触など）。
しかし縁があって関わることになった人の中に、上記(太陽・月・金星がソフトに絡む）のような相性の人がいたら、その人と意識的に関わると良いです。
自分にとっての相手の立場はいろいろでしょうが、自分の心に必ずいい影響をくれる人です。
人間が生きていくうえで、心・精神の充実感、幸せ感というものは、いろいろな場面に波及していきます。物事がうまくいくにも自分がどんな状態であるかはとても大事で、自分にとって安らぎ、安心、あたたかさ、優しさをくれる人とともにいることで、いろいろなチャンスや運やツキを引き寄せることができます。
金星火星の関りに惑わされて刺激はあるが心の栄養にはならない関係にはまってしまうのか、もしくはいったって当たり前ですが心温まる人間関係を優先して大事に育てていくいくのかは本人の心の状態によっても違ってきます。
相手の誕生日がわかって、いちいち調べられればいいのですがそれも難しいですよね。
でも自分の心に敏感であればきっと自分にとって相手がどんな人なのかは自ずとわかってくるはずです。
自分にとって大切な人を嗅ぎ分ける力は鍛えておきたいですね。
自分にとって心の充足感をもたらさない相手に執着してこだわることで、本来であれば手にすべきものを見過ごしてしまうのはとてももったいない。
特に女性には温かい関係性を優先してほしいと、同じ女性として思います。
何度も言いますが、心の高いモチベーションや幸せ感は、自分の人生のあらゆる場面にとても良い影響をもたらします。
すぐにはわからないかもしれませんが、長い目で見れば人生に多大な恩恵を与えます。
人間関係の幸せは誰の人生にとっても最たるものです。
そんな感情を感じることのできる人を大切に生きてゆけば、必ず自分にとっての本当の幸せが手に入るはずです。